『なぜ、健康な人は「運動」をしないのか?』中之条の奇跡と呼ばれた「メッツ健康法」とは?青栁幸利著

本を手に取ってまず気になったのが「病気の9割は運動が原因」「ジョギングを始めて動脈硬化に」「水泳をがんばって脳梗塞に」「1万歩歩いて糖尿病に」などの帯に書かれた衝撃的なコピーだ。日頃から健康のためにとせっせとランニングをしている自分にとっても他人ごとではないと思い読んでみた。

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中之条の奇跡と呼ばれた「メッツ健康法」とは?

群馬県中之条町の65歳以上を対象に、身体活動(特に歩き)と病気予防の関係についての調査を実施した。そして日頃の運動頻度や時間、生活の自立度、睡眠時間、食生活などに関する膨大な調査データを基に生活改善指導を行った結果、5,000人の町民が10年以上も健康状態を維持しているという。

この中之条研究で導き出されたのが「メッツ健康法」で、具体的には、運動の強さをあらわす「メッツ」を活動基準として、「中強度」の運動を日常生活の中に適度に取り入れる健康法だ。しかし、中強度とはいっても、年齢や性別、体格によってもその値は異なる。大まかに言うと、20〜30代で5メッツ、40〜50代が4メッツ、60代以上が3メッツが中強度の目安で、イメージとしては「歌は歌えないけれど、人と会話ができる程度の速歩き」程度の運動が良いようだ。
→具体的な身体活動におけるメッツ表はこちら(pdf国立健康・栄養研究所)

健康維持のお助けグッズ「身体活動計」

しかし、理屈では分かっていても、実際取り入れるとなると適度な運動量の目安や達成度が分からないという人も多いはず。そこで役に立つのが『身体活動計(活動量計)』だ。身体活動計を身につけておけば「歩数」と「歩き方の強度」まで計測できるのが特徴。通常2,000〜4,000円程度で市販されているが、身体活動計選びで欠かせないのが「歩数」+「中強度の歩行時間(速歩き時間)」の2つが計測えきるかどうかだ。


山佐(YAMASA) 活動量計 MY CALORY ホワイト MC-500W


テルモ(TERUMO) 活動量計 ブラック MT-KT01ZZXBK

健康を守る黄金バランスとは!?

先述の中之条研究では、一日の歩数が病気の予防に大きく関係していると結論づけている。中之条研究の結果、「1日8,000歩、うち中強度の活動20分」でうつ病や骨粗しょう症、高血圧、糖尿病、心疾患をはじめほとんどの病気は予防できると述べている。逆にそれ以上になると、効果が頭打ちになり、疲労がたまると他の病気を引き起こす可能性もあるという。

1日8,000歩を難なくこなすためのコツ

1日8,000歩と聞くとなかなか大変そうだが、日常生活(家事や出勤、仕事など)で少なくとも半分近くは達成できており、あとは1時間程度の外出を加えるぐらいで良いと言う。ただし、8,000歩の中には20分程度の中強度の活動が含まれなけば意味が無い。そこでポイントになるのが次の二点だ。

  1. いつもより少し速度を上げて歩く
  2. いつもより歩幅を10センチプラスして歩く  

8,000歩の中でこれらを意識するだけで、自然と背筋が伸びて、胸を張り、腕を大きく振って歩くようになり、「中強度の活動(メッツウォーキング)」になると言う。

いつまでも健康な体を維持するためには

このように年齢を重ねても病気にならず健康な体を維持するためには、日頃から「適度な運動」を取り入れることが肝要で、それには全身運動であるメッツウォーキング(速足ウォーキング)が最適だと述べている。

著書のタイトルのままだとやや語弊がある感じだが、要は「運動しすぎ」も「過ぎたるは及ばざるが如し」で「運動不足」と同様人によっては悪影響を及ぼすため、毎日の生活にちょっとした外出を加えるくらいがちょうど良いということのようだ。

なぜ、健康な人は「運動」をしないのか?

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