『運動指導者が断言! ダイエットは運動1割、食事9割』森拓郎著【書評】

ダイエットは老若男女に関係なく、共通する悩みであることは間違いない。健診の結果や周りの人の一言で一念発起して、極端な食事制限やジム通いなどの激しい運動で短期間で痩せることが出来たとしても、じわじわとリバウンドしてしまったという人も多いはず。自分もその一人で過去に何度もダイエットとリバウンドを繰り返してきた。今回紹介する本は如何に無理なく、効率よく痩せられるかを学ぶうえでとても参考になる一冊。

運動指導者が断言! ダイエットは運動1割、食事9割 [決定版]

森拓郎 ディスカヴァー・トゥエンティワン 2014-02-21
売り上げランキング : 1170

by ヨメレバ

運動だけに頼るダイエットは無謀!?

長年運動とダイエットの指導に携わってきた著者によると、運動だけのダイエットは無謀であり、非効率だと断言している。その上でダイエットの中心はあくまで「食生活の改善」であり、それを支えるための「メンタル」も非常に重要。つまり、自分がなぜ今の体になってしまったのかを客観的に見つめ直して、その原因にアプローチしていくことがダイエット成功のカギを握ると述べている。

運動だけでは痩せられない!?

まず、有酸素運動について。体重50kgの人が時速8kmで30分ランニングをすると約200kcalを消費すると言われている。つまり、体脂肪1kg(7,200kcal)をランニングで減らすには、実に18時間走らなければならない。しかも、運動には消費したカロリー以上に達成感をもたらすため、食への欲求が増してしまうという落とし穴もある。

次に筋力トレーニングについて。筋力が増えると基礎代謝が上がって痩せやすい体質になると言われているが、最新の研究では基礎代謝の40%と言われていた筋肉の割合は18%に変わっており、思ったほどダイエット効果がないことが分かってきた。

また、「非日常」である運動に楽しさを感じない限り、運動に要する時間そのものがストレスになってしまい長続きしないと述べている。その上で、「食事のコントロール以上に効率的なダイエット法はない」と結論づけている。

太らせてしまう食生活とは

太らせてしまう食生活の要因として、①炭水化物やジャンクフード、トランス脂肪酸の過剰摂取による糖化(=老化)の促進、②無添加・減塩やゼロカロリー表示の落とし穴、6倍太りやすい人工甘味料、濃縮還元野菜ジュースの飲み過ぎなどの間違った知識に基づく食習慣などがある。

改善するためには、代謝を高めて体脂肪を減らす食材を少量摂取して満足するという正しい食知識の習得が重要と述べている。

食べて痩せる高N/Cダイエットとは

代謝を高めて体脂肪を減らす食材選びの参考になるのがミネラルやビタミンといった栄養素がどれだけ含まれているかを示す「N/Cレート」だ。このN/Cレートが高いほど、身体の代謝を高める働きがあると言われている。このN/Cレートの高い食材の代表格として「マゴワヤサシイ食品」がある。

  • マ=豆類(味噌、納豆、豆腐など)
  • ゴ=ゴマなどの種子類(ナッツ、クルミ、アーモンドなど)
  • ワ=ワカメなどの海草類(ひじき、昆布、もずく、のりなど)
  • ヤ=野菜類(ニンジン、カボチャ、トマト、ピーマンなど緑黄色野菜中心)
  • サ=魚類(小魚、青魚)
  • シ=シイタケなどのきのこ類(舞茸、エリンギなど)
  • イ=イモ類(さといも、さつまいも、やまいもなど)

これらを主菜、副菜として、さらに玄米とみそ汁をプラスした食事が良いと述べている。 つまり、日本古来の「和食」がダイエットに最も適した食事だったのだ。

他にも青魚やナッツ類、亜麻仁油などに含まれるオメガ3や水溶性食物繊維の摂取なども併せて必要で、さらに、解毒(デトックス)と精神を整える手段としての断食も有効であると述べている。

ダイエットは足し算ではなく引き算!

このように運動を増やすという「足し算」ではなく、太る原因となる食事を見直し、減らすべきを減らす「引き算」によってバランスの良い食事をしながら、週に2回程度の適度な運動をするのが長期的に見て最もリバウンドしづらいダイエット法と言えよう。つまり、本当の意味でのダイエットとは「食事制限」ではなく「食生活を改善」することなのだ。

自分の過去のダイエット法を振り返ってみても筆者の示唆する通り、食事制限に過ぎず、それを補う為に激しい運動をしては過度にカロリーを摂取するという負のスパイラルだった。今後は、食生活そのものを改善して、習慣化し、太りにくい体に変えていくことがダイエットへの近道になりそうだ。

運動指導者が断言! ダイエットは運動1割、食事9割 [決定版]

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