【書評】川原慎也著『これだけ!PDCA』PDCAの基本を押さえられる一冊!

デフレ、少子高齢化、人口減少などビジネスを取り巻く環境は今後、一層厳しくなっていくと予想されている。その中で勝ち残るためには、「勝つための作戦」を考え抜いて実行し、結果を出し続けられるかどうかがカギになる。そこで基本となるのが「PDCA」によるマネジメントであることは言うまでもないが、実際に使いこなせている組織やリーダーは意外と少ない。

その大きな要因は「そもそも計画(P)が作れていない」ということ。計画(P)の基本要素は「何を」「誰が」「いつまでに」「どうやって」実行するかだが、「何を」「いつまでに」はあっても、「誰が」「どうやって」がなおざりにされているケースが多いという。

逆に、できるリーダーに共通する要素は「常に上を向いて挑戦していこう」という思考のもと、「鷹の目(経営者的視点)」と「蟻の目(現場の視点)」の二つの視点をバランスよく持ち、企業としての戦略意図と目的をメンバーの腹に落ちるようにコミュニケーションを図る能力に長けている点だ。

以下、PDCAの各フェーズでのポイントを整理した。

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この記事の目次

1.Plan

  • 計画策定段階で勝負は90%決まることを肝に銘じる。
  • 何のための目的かを見失わない。(手段の目的化の回避)
  • まずは現状の業務の把握と整理・改善が先。
  • 計画には「勝てるイメージ」が不可欠。計画を細分化・具体化することでより高い確率でゴールまでたどり着ける。

2.Do

  • 「想定外」は起きて当たり前。あり得ないことにも準備をしておく。
  • 目標達成のために上に立つ人が率先して取り組む姿勢を見せる。
  • 「緊急/重要マトリクス」で業務を仕分ける。優先順位の明確化と効率化。
  • 5S(整理・整頓・清掃・清潔・躾)の徹底で実行力を養う。
  • 限られた資源(特にヒト)で最大の効果を上げるためのリーダーの使命は部下育成。
  • チームの心を良い状態で保ち、パフォーマンスを最大化。

3.Check

  • 冷静に事実を正しく認識する。
  • 改善はスピード感が重要。
  • 結果と真剣に向き合い、その原因を徹底的に突き詰める。
  • 成果に直結するKPI(重要業務評価指標)を設定する。
  • 評価(C)の時点で次の改善(A)のための計画(P)を意識する。

4.Action

  • 過去の「しがらみ」から脱却して「今やらなければならないこと」を実行する。
  • 会議を活用して周囲を巻き込み改善を進める。
  • 会議五悪の廃絶と会議の目的の明確化。
  • チームの基礎力アップで改善スピードを最大化。

PDCAの基本を一言でいうと、「目的を明確にして、そこに向かってやるべきことをシンプルに考える」こと。

また、改善(A)で終わりではなく、継続的に改善し続ける、つまり「PDCAサイクルを回し続ける」ことが持続的な成長につながると述べている。

これだけ! PDCA

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